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求められる復縁に 5

Auteur: 花室 芽苳
last update Dernière mise à jour: 2025-10-29 23:21:42

「なあ、鈴凪《すずな》。俺達やり直そうぜ、俺はお前じゃなきゃダメなんだって気付いたんだ」

 元カレのとんでもない発言に、さすがに唖然としてしまう。どうして今頃になってそんな事を言えるのか、逆になぜ私がそれに応じると思ってるのか全く理解出来ない。

 ここまで常識のない人間だったなんて、付き合っている時にどうして自分は気付けなかったんだろうか。

 流《ながれ》は黙った私が悩んでいると勘違いしたのか、その手を伸ばして腕を掴もうとしてくる。彼の手を避けようとすると、二人の間に白澤《しらさわ》さんが割って入ってきて。

「いい加減にしてもらえませんか? 彼女が嫌がっているのにこれ以上しつこくするのなら、私が相手をして差し上げますよ」

 白澤さんは流の手首を掴んで静かにそう話したのだが、見る見るうちに元カレの顔色が悪くなっていく。

 ギリギリと音を立てそうなくらいに掴まれた手首が痛いのだろう、意外にも綺麗な顔をして白澤さんは怪力のようだ。

「くそっ、またコイツが邪魔してくるのか。鈴凪、俺はお前を諦めるつもりはないからな!」

 乱暴に手を振り回して白澤さんから逃れると、流は捨て台詞のような言葉を吐いてどこかへと行ってしまった。

 どうやら自分に勝ち目がないと思ったのだろう、私一人だったら諦めなかったはずだから。

 とりあえず危機回避が出来た事で、ホッとしていると……

「鈴凪さん、大丈夫ですか? しかし、あの男も大概しつこいですね」

「そうですね、彼が私から離れるときはあっさりしてたんですが……」

 白澤さんは私を心配してくれているが、心の中は複雑で。流への想いはすでに吹っ切れているけれど、何年も真剣に付き合ってきて情のようなものは存在していた。

 当時の良かった思い出も、段々悪い印象で塗りつぶされていくようで悲しくなる。そんな気持ちを抱えていた私に、白澤さんらしくない言葉で。

「自己中で我儘。そんな自分勝手な男なら、あの女性とお似合いだと思うのですが。きっといつまでも鈴凪さんが自分に合わせてくれると思い込んでいるんでしょう、本当に図々しい」

 普段はもっとオブラートに包んだ物言いをするのに、ここまでハッキリとした言い方は珍しい。それくらい白澤さんにとっても、流の言動は許せなかったのかもしれないが。

 だけど、もともとは私が好きで付き合っていた相手だし。

「私に見る目が無かったんで
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